「日本人男性の精子」量も質もよくない衝撃事実 世界的に精子の数は減っている中でさらに少ない

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性機能障害の原因は約6割が不明で、心因性による影響が大きいこともわかっています。ストレスを抱えていたり、「排卵日だからセックスをしなくちゃいけない」といったプレッシャーが原因となって性機能障害が起こることもあります。

また、性機能障害のなかでも多いのが、EDと射精障害です。EDは、十分な勃起が得られないことや、勃起しても挿入中に維持できない状態です。射精障害は、膣内射精障害、逆行性射精、早漏や遅漏、射精反射がないといった状態です。性機能障害は治療しなければ自然妊娠が難しいので、心当たりのある方は早めに生殖医療専門医に相談されることをおすすめします。

男性ホルモン(テストステロン)は20代をピークに低下する

最近は女性だけでなく、男性にも更年期障害が起こることが知られるようになりました。男性更年期障害では、「ほてり」「汗が異常に出る」「疲れやすい」「眠れない」「不安感が強い」といった症状のほか、「性欲の減退」「勃起力の低下」「朝勃ちが少なくなる」「性交時の幸福度の低下」なども起こります。この男性更年期を引き起こす原因が「テストステロン」の分泌の減少です。

テストステロンは男性ホルモンの大部分を占め、「筋肉や骨を強くする」「生殖機能を保つ」「認知機能を高める」といった働きがありますが、20代をピークに低下します。そして40歳を過ぎた頃から、テストステロンの減少の影響で生殖機能の衰えを自覚する人が増えるのです。

「男性は女性と違って何歳になっても子どもがつくれる」と考えている人もいますが、生殖機能の衰えは男性不妊の原因になります。最近は晩婚化が進んでおり、男性更年期障害があると自然妊娠が難しくなります。男性更年期障害と診断された場合は、ホルモン補充療法などで治療が可能です。

ただし、テストステロンを外部から補充すると、精巣がテストステロンをつくらなくなり、精子をつくる力も落ちていきます。そのため妊娠を望む場合は、テストステロンではなく、性腺刺激ホルモンである、ゴナドトロピンやクロミフェンを補充します。

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