「日本人男性の精子」量も質もよくない衝撃事実 世界的に精子の数は減っている中でさらに少ない

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さらにそれに先立ち、2006年のニュースでは、日本人男性の精子の数について、ショッキングな結果が報道されています。日欧の国際共同研究で、日本人男性の精子数は、フィンランドの男性の精子数の約3分の2しかなく、調査した欧州4カ国・地域のなかでも最も少ないことがわかったのです。

日本人の精子数を100とすると、フィンランドが147、スコットランド128、フランス110、デンマーク104という結果でした。生活習慣が関係しているのではと考えられ、日本人は働きすぎで、睡眠不足やストレスが多いことが指摘されています。

このように世界的にみても精子の数は減っており、日本人の精子の数はさらに少ないという現状で、少子化はもとより、「このままでは人類が滅亡するのでは」と憂う人もいます。精子が少なくなる環境にいる現代人は、妊娠を望む場合、精子を減らさない努力をすることが大切になってきます。

環境ホルモンによる影響

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世界的に増えている男性不妊の原因として、まず挙げられるのが環境ホルモンの問題です。環境ホルモンとは環境のなかにあって、私たち人間を含む生物本来のホルモン作用をかく乱する化学物質のことを指します。

たとえば、ごみを燃やすことで発生するダイオキシンが環境ホルモンとして有名ですが、ほかにもいくつかの物質があり、性ホルモンをかく乱するといわれています。実際に環境ホルモンが精子の減少に関係しているという研究もありますが、はっきりしたことはまだわかっていません。

お伝えしたように、「日本人の精子の数が欧州との比較で最も少ない」という結果が出ました。そのため、日本には精子にとって特別悪い環境ホルモンの要因があるのではないかと議論されたこともありますが、結論は出ていません。

辻村 晃 順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授

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つじむら あきら

兵庫医科大学卒業。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し細胞生物学臨床研究員を務める。大阪大学医学部泌尿器科准教授などを経て、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授。特に生殖医学、性機能障害の治療に注力し、不妊に悩む数多くの夫婦を助けてきた。

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