ユーザーに嫌われないSNS広告の新しい潮流 掲載媒体に溶け込む「インフィード広告」に支持
SNS広告の特徴
SNS内の広告は、通常の投稿と同じ形式で表示されるものが主なため、一般的なインターネット広告と比べて、無視されたり、嫌悪感を抱かれたりすることが少ないということが、最大の特徴だと言えます。
電通の調査によると、2019年に日本のインターネット広告費は、長年首位だったテレビ広告費を初めて超えました。それどころか、2021年には総広告費6兆7998億円の約4割(39.8%)となる2兆7052億円で、マスメディア4媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)の合計(2兆4538億円)も超えています。
そしてインターネット広告媒体費の中で、ソーシャル(SNSやブログなどの)広告は35.7%を占め、今後もその割合は増加することが予想されます。
この数値は、SNS会員の爆発的な増加だけが理由ではなく、SNS内の広告が会員に受け入れられ、結果として広告としての効果が上がっていることが理由と考えて間違いありません。
インターネット広告の多くは、第三者提供されたCookieを使って、繰り返し、もしくは先回りして広告を出すものがほとんどのため、辟易しているインターネットユーザーも多いことでしょう。今後はCookieの第三者提供が事実上廃止されることによって、そのようなことに煩わされる場面は減るでしょうが、広告主である企業は同じ過ちを繰り返さないために、SNS時代の広告のあり方について問い直す時期に来ているのです。
SNS内の広告は、他のインターネット広告同様、あらかじめ設定された広告枠に掲載するバナー広告などもありますが、主流となっているのは、会員の投稿が表示されるタイムラインや動画再生画面などに「投稿と同じように」自然な形で出現するインフィード広告です。
このインフィード広告は、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)という業界団体によって、「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの利用体験を妨げない広告を指す」と定義されています。
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