57歳で急逝「青山真治監督」ゆかりの人が語る素顔 とよた真帆、宮崎あおいなどが素顔を明かす
『私立探偵濱マイク 名前のない森』のアフタートークゲストには、青山監督と数多くの作品で伴走してきた映画プロデューサー・仙頭武則が、『赤ずきん』『路地へ~』上映後には、同作で現場を撮影した写真家・田村尚子が参加。密度の濃いトークが期待できそうだ。
一方、この秋は、青山監督にゆかりの深い人たちによる新作がいくつか公開される。
青山監督ゆかりの作品も次々上映
2016年に青山真治・仙頭武則共同プロデュースによる『はるねこ』で長編監督デビューを果たした甫木元空監督の監督第2弾作品となる『はだかのゆめ』が11月25日より渋谷シネクイントほかにて全国順次公開となる。同作にはプロデューサーの仙頭武則、音響の菊池信之など、青山組のスタッフが参加している。
四国山脈に囲まれた高知県の四万十川のほとりに暮らす一家の、幽かな生と確かな死、土地に刻まれた時間の痕跡を描いた物語。青山監督が「忘れられた日本人」(宮本常一著)と言う書籍を紹介したことから、この企画が始まったという。
甫木元監督は、青山監督が教授を務めていた多摩美術大学映像演劇学科出身。デビュー作の『はるねこ』公開時には青山監督が以下のようなコメントを寄せている。
そもそも新しさという言葉にもはや価値を見いだせない。
もちろん、それは失望から洩れる嘆息でしかなかった。
だが「最後の映画」との出会いという夢をまだ諦められずにいたこともたしかだった。
日本映画に現れた、甫木元空という「最後の映画作家」。
――青山真治 (映画監督) *『はるねこ』プレスシートより一部抜粋
同作は10月31日に東京国際映画祭でワールドプレミア上映。その場で甫木元監督は「映画祭では青山監督の追悼上映が行われていて。いつか映画祭でご一緒したいと思っていて。いい形ではないですが、これからも青山さんの映画は上映され続けると思うんで。いろんな縁を感じながら、この映画も上映していきたいと思います」とその思いを語った。
そして青山監督をよく知る人物が手がけた作品がもう1本。『アレノ』『海辺の生と死』など、高い文学性と街に生きる人々の生と性を独自の視点で描き「孤高の映像詩人」と呼ばれる越川道夫監督の最新作『背中』が新宿のK's cinemaで公開中だ。
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