VIX指数(恐怖指数)は、Volatility Indexの略でVolatilityは株価の振れ幅のことを、Indexは指数を意味します。VIX指数は、アメリカ株価指数のS&P500先物のオプション取引の数値を基に算出され、市場が今後30日間でどのような変動を想定しているかを数値化したものです。
人は株価の振れ幅が大きいほどに心理的な影響を受けます。振れ幅が大きくなればなるほどに心理的に受ける影響も大きくなり、恐怖を感じるようになることからVIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれています。
通常は10~20の範囲内で推移しますが、30を超えると警戒領域と言われ、相場は不安定な状態となります。図1をご覧ください。40を超えると過去の暴落の歴史に刻まれるような状況にあることが読み取れます。(※外部配信先では図や表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
過去最高値はリーマンショックの「89.53」で、ここまで高くなるとマーケットはパニック状態で、優良銘柄かどうかにかかわらず売り一色となります。
逆に言えば、このような優良銘柄がその価値にかかわらず売られているという状況は、長い目で見れば絶好の買い場となります。投資判断のモノサシの1つとしてぜひ活用してみて下さい。
なお、VIX指数の日経平均株価版として、日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)があります。「日経平均VI」「現在」等のキーワードで検索をかければすぐに調べることができますが、VIX指数との相関も高いことから、特段の理由がなければVIX指数を確認しておけば問題ないでしょう。
Fear & Greed Index(恐怖と強欲の指数)で簡単に投資家心理を確認
「Fear & Greed Index」は、アメリカのテレビ局であるCNNが提供している投資家心理に関する指標です。直訳するとFearが恐怖で、Greedが強欲であることから「恐怖と強欲の指数」となります。
0から100までの数値を示され、0~25が「Extreme Fear」(極度の恐怖)、25~45が「Fear」(恐怖)、45~55が「Neutral」(中立)、55~75が「Greed」(強欲)、75~100が「Extreme Greed」(極度の強欲)となっています。
0に近づくほど投資家心理が冷え込み、必要以上に株が売り込まれていることから株価が割安になっていると判断できます。逆に100に近づくほど投資家心理が過熱しており、適正な株価を超えて株が買われていることから、株価が割高になっていると判断できます。
具体的に実際の画面を見ていただいたほうがわかりやすいと思います。図2をご覧ください。真ん中にある針が右(100のほう)に傾いている時は、マーケットに過熱感があり警戒が必要です。その一方、真ん中にある針が左(0のほう)に傾いている時は、マーケットが悲観的になっており、株価も安くなっていることから安く買えるという判断も可能です。
投資家心理を客観的に確認したい時にVIX指数とあわせて活用してみてください。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら