三重の老舗米屋が手がけた「カレー専用米」の正体 無印良品のレトルトカレーに合わせてみたら…
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「カレーのためのお米」とレトルトカレー(筆者撮影)
唐突だが、皆様はお米を食べているだろうか? 思えば、筆者(50代)の食生活も子供の頃と今とではガラリと変わった。週の3分の1くらいはパスタやうどんなどの麺類やピザなど米以外のものを食べている。
朝食にいたっては、中学生くらいからずっとパン食が続いている。そりゃ米離れが進んでいるといわれても仕方がない。その皺寄せは米農家だけではなく、米屋にもくる。実際、近所にあった米屋のほとんどは廃業してしまった。今後、米屋が生き残っていくには、米の消費量を増やすことが急務だろう。これは米食という日本の食文化を守っていくことにもつながる。
祖父の代までは米屋だけで食べていけたが…
三重県桑名市多度町にある多度大社の前に店を構える「車久米穀店」。明治4年創業の老舗で、現在は5代目店主の石川信介さんが店を切り盛りしている。
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「祖父の代までは米屋だけで食べていけましたが、父の代になるとそれが厳しくなり、店を手伝いながらサラリーマンとして定年まで働いてから店に入りました。私も会社勤めをしていました。それで店をどうしようかという話になって、せっかく続けてきたのにやめるのはもったいないし、何とか立て直そうと思って、6年前に店を継ぐことにしました」(石川さん)
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