トヨタ式「紙1枚」で問題解決!3つの大切な要素 考え抜いて変化に対応する人が求められる時代

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ただ、1つ補足があります。

「紙1枚」は絶対不変の掟なのかというと、そんなことはありません。外してはいけない本質は、「紙1枚」ではなく「制約」のほうです。

2020年のコロナ禍以降テレワークが増えるなかで、「紙1枚」から「PowerPointによる画面共有」に切り替えたといった話も聞こえてきています。

残念ながら、PowerPointの場合は「紙1枚」にはなりません。それでも「1枚×フレーム×テーマ」で日々考え抜いてきた経験があれば、最小限のスライドの枚数で資料を作成することは十分可能です。

考え抜く力を培っていく

トヨタで学んだ「紙1枚!」で考え抜く技術
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「そんなことをしてしまってよいのか」と感じた人もいるかもしれませんが、「考え抜く」「制約」といった本質をしっかりつかんでいれば、現実の状況を踏まえて臨機応変に対応していくことは当然です。むしろ、積極的にカイゼンしていきましょう。

こういった有事対応力も、「テンプレートやフォーマットさえあれば、何とかなる」といった短絡的な思考が優位となっている人たちが苦手とする部分です。

今は、毎年のように有事が起きてしまうような変化の激しい時代となっています。「考えが浅い」と言われてしまいがちな「氷」の思考から脱却し、柔軟に「水」のごとく動けるような「考え抜く力」を、これから培っていきましょう。

浅田 すぐる 「1枚」ワークス代表取締役/作家 社会人教育のプロフェッショナル

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あさだ すぐる / Suguru Asada

名古屋市出身。旭丘高校、立命館大学卒。在学時はカナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学留学。トヨタ自動車入社後、海外営業部門に従事。米国勤務などを経験したのち、6年目で同社の企業ウェブサイト管理業務を担当。「伝わるサイト」へのカイゼンを実現し、企業サイトランキングで全業界を通じ日本一を獲得する。その後、日本最大のビジネススクールであるグロービスへの転職を経て、独立。

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