トヨタ式「紙1枚」で問題解決!3つの大切な要素 考え抜いて変化に対応する人が求められる時代

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ただ、1つ補足があります。

「紙1枚」は絶対不変の掟なのかというと、そんなことはありません。外してはいけない本質は、「紙1枚」ではなく「制約」のほうです。

2020年のコロナ禍以降テレワークが増えるなかで、「紙1枚」から「PowerPointによる画面共有」に切り替えたといった話も聞こえてきています。

残念ながら、PowerPointの場合は「紙1枚」にはなりません。それでも「1枚×フレーム×テーマ」で日々考え抜いてきた経験があれば、最小限のスライドの枚数で資料を作成することは十分可能です。

考え抜く力を培っていく

トヨタで学んだ「紙1枚!」で考え抜く技術
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「そんなことをしてしまってよいのか」と感じた人もいるかもしれませんが、「考え抜く」「制約」といった本質をしっかりつかんでいれば、現実の状況を踏まえて臨機応変に対応していくことは当然です。むしろ、積極的にカイゼンしていきましょう。

こういった有事対応力も、「テンプレートやフォーマットさえあれば、何とかなる」といった短絡的な思考が優位となっている人たちが苦手とする部分です。

今は、毎年のように有事が起きてしまうような変化の激しい時代となっています。「考えが浅い」と言われてしまいがちな「氷」の思考から脱却し、柔軟に「水」のごとく動けるような「考え抜く力」を、これから培っていきましょう。

浅田 すぐる 文筆家、学習・成長・キャリア支援家

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あさだ すぐる / Suguru Asada

1982年名古屋市出身。旭丘高校、立命館大学卒。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学。20代はトヨタ自動車の海外営業部門にて米国勤務、グロービス社長室にてWebPR等に従事。30歳を機に独立し、社会人のスキル・キャリア学習を支援。古巣のトヨタ、グロービスをはじめ、電通、資生堂、パナソニック等、登壇実績多数。海外でも中国・カンボジアで登壇。累計受講者数1.5万人超。

2015年『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』で出版デビュー。ビジネス書ランキング月間1位、年間4位を獲得。その後も『頭のいい人の、学びを「20字」にまとめる技術』等ベストセラー多数。全13冊、著者累計61万部超、海外5カ国翻訳。40歳を機に海外教育移住し、現在はマレーシア在住。音声メディアVoicyにて教育や子育て・キャリア上の学び・気づきを放送中。公式メールマガジンは読者数2万人超。10年以上にわたり1500号以上配信を継続している。2025年からnoteブログも新たに開設。

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