20キロ減量!「ダイエット家計防衛術」の凄い中身 インフレ局面でも値段上昇していない食材を選ぶ
つぎに野菜価格を品目別に見てみます。たまねぎ、にんじん、かぼちゃの値段が2021年頃から上昇しています。日本で輸入量の多い野菜というと、実はこのたまねぎ、にんじん、かぼちゃが挙げられます。こちらもやはりエネルギー価格や肥料価格の上昇に円安が追い打ちをかけたかたちになります。
一方で、ブロッコリーの価格は下落傾向にあります。ブロッコリーは、害虫に強く安定して収穫できることが知られています。また、ひとくちにブロッコリーといっても複数の品種があり、環境や条件に合ったものを選べば比較的栽培しやすく、季節に合った品種を作つけすれば周年栽培(年間を通して生産すること)も可能なため、安定供給できます。一方で、産地が意外と限られているため競合が少なく、供給過多になりにくい側面もあります。
また、ブロッコリーはビニールハウスを必要としない露地栽培が可能であることも現在の状況ではプラスにはたらいたと考えます。自然な環境で栽培できることから、温室を保つためにボイラーを使う必要がありません。ということは、エネルギー価格の上昇の影響を受けづらいのです。このように食料価格が上昇するなかでも、米やブロッコリーなど価格が下がっている品目を中心にレシピを作れば節約は可能であるといえます。
ダイエット家計防衛術
2020年からすでに2年以上も続くコロナ禍。私たちの生活にも大きな影響を与え、さまざまな行動変容をもたらしました。そのなかでも大きいのが食事に関する部分でしょう。
たとえば、コロナ前の平日は毎晩職場の同僚や先輩、取引先などと食事をしながら飲んで家に帰り、土日は友人や家族と食事をするなど、ひたすら外食に頼っていたものの、コロナ禍においては自炊をする日々が続くようになったという方も多いと思います。とはいえ、普段から自炊をしていない人にとって自炊は大きな負担です。そこで、デパ地下やお弁当屋さんでテイクアウトしたり、デリバリーを頼むことで自炊の代わりにしたことがあるという経験はどなたにもあるでしょう。
仕事はリモートワークが中心になり、余暇でも外出する機会がなくなる一方で、食事は自分が好きなものをテイクアウトしたりデリバリーしたりすると何が起こるでしょうか。消費カロリーが減る一方で摂取カロリーが増えるので、太るのです。現に「コロナ太り」という言葉を耳にする機会は増えました。コロナ禍における消費行動の変容について、少しデータを見てみましょう。
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