続かないと悩む人は「一貫性の罠」にハマっている あらゆる過去を「伏線」に変える最強の思考法

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9マス思考法によってらせん状のつながりが可視化されると、「やっていることはバラバラでも、学びときっかけによって自分が形成されている」状態を理解できるようになる。本稿ではこの両者を区別するために、行動の一貫性を「見える一貫性」、学びときっかけによるらせん的なつながりを「見えない一貫性」と呼ぶことにする。

見える一貫性と、見えない一貫性、あなたにとってより大事なものはどちらだろうか。

両者は単純な優劣で語るべきものではなく、どちらも重要であることに違いはない。しかし、自分の骨格を形成するという点においては、後者の見えない一貫性に注目すべきであり、それこそが自分軸であることがおわかりいただけると思う。

らせん状のつながりは、自分の中でうねりを生み出すように大きくなっていく。そのうねりこそが自らを動かそうとする推進力であり、自分自身の大きなベクトルでもある自分軸と言えよう。1つひとつの経験を成すきっかけ・行動・学びという小さなベクトルから、地続きの人生における大きなベクトルを見出していくことが重要になるのだ。

地続きの人生に目を向ければ、過去は自然と伏線化する

具体的には、記憶に残っているイベントレベルだけでなく、小さいけれど忘れられないエピソードレベルまで、きっかけ・行動・学びを軸に振り返るのが有効である。そして、写真にあるように紙を並べることで、見えない一貫性を見出そうとするのだ。

(画像:『きみの人生に作戦名を。』)

9マス思考法の根幹にあるのは、地続きの人生に意識を向けることにある。

人生は地続きである。ところが現実には「仕事と家庭」「仕事と趣味」「本当の自分と偽りの自分」といった言葉があるように、さまざまな自分を区別して捉えようとする考え方がはびこっている。

次ページ本来人生は「仕事か、仕事以外か」で語れるものではない
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