仕事ができる人ほどハマる「意外な時間泥棒」の罠 意欲、優秀さ、情報、活発さが「あだ」になる

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わが社がクライアント向けに作った能力評価に、それぞれの泥棒への脆弱さを測る問いがある。たとえば〈意欲〉であれば、こんなふうに問われる。

・仕事をついつい引き受けすぎるか?

・価値の低いタスクを手放すのに苦労するか?

・ノーよりもイエスと言うことのほうが多いか?

・もっと成功したいとつねに願っているか?

意欲は人を消耗させる。登るほどに高くなるのが成功という山だからだ。

意欲に動かされる人々は、限界を見たら突破したくなり、その代償については壁に突き当たるまで考えない。健康を害したりお金に困ったり、人間関係をこじらせたり、ビジネスに打撃を受けたりして初めて目を覚ます。

それでもいいけれど、できればあなたには、別の方法で気づいてもらいたい。

「優秀さ」…完璧主義の罠

〈優秀さ〉は、具体性や細部に驚異的なこだわりを見せるのが特徴で、仕事をときとして芸術や美の域に高める。

じつをいうと、優秀さのマイナス面について書くのはちょっと気が重い。〈優秀さ〉は私の第一の(しかも「育ちすぎている」)泥棒で、どんなに控えめにいっても、完璧であることは私の心を浮き立たせるから。色別に整理した本棚。絶妙なバランスで積み上げた野菜。武器になりそうなほど先を尖らせた鉛筆。どれも、大、大、大好物。

ちなみに、わが夫も筋金入りの完璧主義者だ。彼の机の前には、ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンのこんな言葉が貼ってある。「凡庸という飴玉に気をつけろ。口に入れたら最後、いつまでも舐め続けることになる」

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