仕事ができる人ほどハマる「意外な時間泥棒」の罠 意欲、優秀さ、情報、活発さが「あだ」になる

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あなたが〈情報〉のワームホールにはまりがちなタイプなら、次の問いで高得点をとれるかもしれない。

・通知に気づいたら、すぐに反応するか?

・パソコンから離れているときもひんぱんにメールチェックするか?

・知っていることを教えたり、情報を共有したりすることに喜びを感じるか?

・調べ物を始めたら止まらなくなるほうか?

〈情報〉に取り込まれるのは簡単だ。インターネットはコンテンツがずらりと並ぶ駄菓子屋みたいなもので、生活をどこまでも楽にしてくれる。

私たちの心は、刺激と、知るべきだとまちがって自分に命じている情報の量に惑わされてしまっている。

「活発さ」…足るを知る

モグラは毎朝、なんの計画も立てずに土を掘り始め、そのまま1日じゅう掘り続ける。小さな頭を当てずっぽうな方角に向け、前進、前進、前進・・・・・・って、この姿、だれかに似ていないだろうか。

それから最近スーパーでよく見かける、持ち帰り可能なスープやチューブ入りの吸うヨーグルト、ああいうものが商品になるのはなぜだろう? そのわけは、とどまるところを知らない現代人の活動量に合わせて、ランチのテーブルさえも可動式になってしまったから。どんなに動いてもまだ足りなく感じる、そんな現代人の落ち着きのなさには、いまや「リラクゼーション誘発性不安」という病名までついている。

活発な人は、チェックボックスを作っては消す作業を好む。1つ終えると実行済の意味でチェックを入れ、また別のボックスを作って済んだら消す。それを1つ、また1つと続ける(〈活発さ〉を愛するみなさん、ここだけの話、そのチェックボックスを増やしたくて、作業をやったあとにボックスを書き込んだことがありますね?)。

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