習近平政権の「2期10年」の功罪、そして「3期目」の行方をどう見たらよいのか。4人の中国ウォッチャーが鋭く分析。
個人独裁を確立 毛沢東時代に似る
全体的に辛めの点数だが、「1」が一つもないのは、習近平体制の成果が前半は良好だったからだ。総書記に就任した2012年、中国は難題だらけだった。環境破壊や食品汚染、そして幹部の汚職などで、庶民は共産党に多くの不満を抱いていた。同年9月には尖閣反日暴動でナショナリズムが爆発。政権が世論に縛られる状況だった。
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