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アメリカ経済は早ければ年内に景気後退へ向かう 財政の大盤振る舞いで「インフレ退治」に遅れ

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FRBはインフレ退治に邁進も、政府の財政政策は逆行する。

パイロット達のストライキの様子
人員不足をストライキで訴えるパイロットたち(写真:Michael Nagle/Bloomberg)

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FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利(FFレート)の引き上げを開始したのは今年3月だが、インフレ退治は後手に回った。0.25%から9月の3.25%までの急速な利上げで、長期金利も年初の1.7%台から足元の4%前後まで急上昇。ただ景気は減速が明らかだが、なお底堅く、インフレ鈍化は明確でない。

直近データの9月のISM(供給管理協会)製造業景気指数は2年4カ月ぶりの低水準50.9で、好不況の分かれ目となる50割れ寸前。一方、コンファレンスボード(全米産業審議会)の消費者信頼感指数は年初の113.8から7月の95.7まで急低下したが、9月は108.0へ持ち直している。

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