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トラス政権を辞任に追い詰めた「金融危機」の正体 英国の次は新興国へ「影の銀行」のリスク膨らむ

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長らく続いた低金利を背景にレバレッジが氾濫。「影の銀行」発の流動性危機の懸念が世界で高まる。

会見する英トラス首相
就任後1カ月半で市場の信頼を失った英トラス前首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

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米国の雇用統計やCPI(消費者物価指数)の強さを受けて長期金利が上昇し、株式市場が乱高下する展開が続いている。NYダウは8月16日の3万4152ドルをピークに足元は3万ドル前後で推移している。

FRB(米連邦準備制度理事会)は景気後退を覚悟してインフレ潰しを行う意志が強い。リーマンショック後長く続いた「中央銀行プット」、つまり株価を支える行動は期待できないことを、市場参加者がようやく理解した。

英国発の金融市場の混乱

9月には米国の量的引き締め(QT、国債の売却によるマネーの吸収)も加速し、長期金利が一段と上昇した。そこへ起きたのが、英国発の金融市場の混乱だ。

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