長らく続いた低金利を背景にレバレッジが氾濫。「影の銀行」発の流動性危機の懸念が世界で高まる。
米国の雇用統計やCPI(消費者物価指数)の強さを受けて長期金利が上昇し、株式市場が乱高下する展開が続いている。NYダウは8月16日の3万4152ドルをピークに足元は3万ドル前後で推移している。
FRB(米連邦準備制度理事会)は景気後退を覚悟してインフレ潰しを行う意志が強い。リーマンショック後長く続いた「中央銀行プット」、つまり株価を支える行動は期待できないことを、市場参加者がようやく理解した。
英国発の金融市場の混乱
9月には米国の量的引き締め(QT、国債の売却によるマネーの吸収)も加速し、長期金利が一段と上昇した。そこへ起きたのが、英国発の金融市場の混乱だ。
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