「南」への影響力を強める中国。いまや新興国の盟主だ。
中国共産党総書記の習近平(69)は「下放」によって1969年からの7年間を陝西(せんせい)省の農村で過ごした。農村の貧困を間近に体験しながら、政治や社会の問題は現実的な方法でしか解決できないことを学んだ。
また大衆の現実を知る中で、大衆動員のエネルギーとその政治的な効用を理解した。それゆえ、中国共産党という独裁政党の指導者でありながら、どうしたら大衆の支持が得られるかに腐心する。
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