2045年にはアメリカで非白人が白人の人口を上回り、白人はマイノリティになる。そのとき、アメリカに何が起こるのか。
11月8日に中間選挙の投開票を迎えるアメリカ。連邦議会の議員選挙や州知事などが選出されるこの選挙は、2024年に行われる大統領選の行方を左右する。
毎回中間選挙は、そのときの大統領が属する政党に不利な傾向があるため、今回は民主党が下院で多数派を割り上院と下院でねじれ現象が起きるとも言われている。そうなれば、2023年以降のアメリカの内政は停滞が予想される。
有権者たちは今、アメリカの政治にどのような期待と不安を抱いているのか。9月上旬から約2週間、記者は現地を歩いてその声を聞いた。その下編をお届けする。
※上編はこちら:米国ルポ(上)ゲームと化す「人種差別問題」の絶望
※⑦〜⑩のキーワード解説はこちら
増幅する互いの「憎悪感情」
一向に埋まる兆しのない保守とリベラルの溝。アメリカの分断がここにきてますます深まっていることは、データでも裏付けられる。
反対政党を「極めて好ましくない」と捉える共和党の支持者の割合は1994年に21%だったのが2022年に62%まで上昇。民主党の支持者では1994年に17%だった割合が2022年には54%に上昇した。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら