44代アメリカ大統領、バラク・オバマ氏が語った自国への憂慮とこの先向かうべき道とは。
SNSの普及が加速させた分断
ブライアン:私が初めてあなたのスピーチを聞いたのは2004年、ここボストンでの民主党全国大会でのことでした。そのときあなたは「保守的なアメリカは存在しない、リベラルなアメリカもない。あるのはアメリカだけだ」と話していましたね。最近のアメリカの現状をどう見ていますか?
オバマ:そうですね、あの頃よりも社会の分断は明らかに深刻になっています。当時私が語ったアメリカ合衆国の姿には「そうあってほしい」という願望も含まれています。(民主党の地盤となる)青い州も(共和党の地盤となる)赤い州も、本来は一般にいわれる以上に共通項があるのです。
たとえば青い州で(共和党の地盤で人気な)野球のリトルリーグやアップルパイが好まれたり、赤い州で(民主党が支援する)ゲイの子どもが愛され、余った食べ物を寄付するフードドライブが行われたりすることがあるように、世の中は必ずしも一面的に理解できるわけではありません。
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