「いい人材が集まらない」企業が行いがちな採用法 「逸材を揃えたければ人任せにしない」が鉄則

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今後、企業の採用戦略の大きな柱になると考えられるのが、自社のウェブサイト、ブログなどオウンドメディアを用いたリクルーティングです(写真:jessie/PIXTA)
「求人募集をかけても応募が来ない」「想定していた人材からの応募がない」「せっかく入った若手が、社風と合わずにすぐ辞めてしまう」といった採用担当者や経営者・マネジャーの悩みは、どの業界でも深刻さを増しています。
人口も減っていく中、こうした厳しい人手不足の状況を、どう乗り切ればいいのか? 今後、企業の採用戦略の大きな柱になると考えられるのが、自社のウェブサイト、ブログなどオウンドメディアを用いたリクルーティングです。国内初の本格的解説書『オウンドメディアリクルーティングの教科書』から、一部を抜粋・再構成してお届けします。

採用のあり方は、社会の変化に合わせて常に変容します。では、この40年ほどで、求職者にとって「働くことや仕事の価値観」「仕事探しの方法」はどう変化してきたのでしょうか。

ターニングポイントになったのは、「インターネットの普及」です。それにいち早く適応したのが、これから企業活動の中心を担う20代半ばから40代前半にかけての「ミレニアル世代」です。彼らは1980年から1995年の間に生まれた世代と定義されます。「労働力調査」(総務省、2020年平均)によると、転職者の数が最も多い年齢は25歳から34歳で、彼らは転職市場のメイン層でもあります。

インターネットがもたらした変化

インターネット環境の整備が飛躍的に進んだ時代に育ち、情報リテラシーが優れている彼らにとって、ネットでの情報検索やSNSを利用したコミュニケーションは日常的なものです。

インターネットの登場後、ミレニアル世代を中心として求職者に起こった変化として、代表的なものは、「インターネット上の検索スキル」「SNSを活用した情報収集のスキル」「仕事に対する意識」の3つです。それぞれ少し細かく見ていきましょう。

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