「スプラトゥーン3」爆売れだけど残念感も漂う訳 次回作に向けた試練のナンバリングになる可能性

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『スプラトゥーン3』を遊んで感じたこととは?(画像は任天堂公式サイトより)
物心ついたときからゲームと付き合い続けてきた筆者が、その長いゲーム歴から最新作から過去の名作までを掘り起こして語り尽くす本連載。今回取り上げるのは、爆発的なヒットとなっている『スプラトゥーン3』(対応ハードはNintendo Switch)。筆者が遊んで感じたこととは?

実際にプレーしてみて正直に思ったこと

スプラトゥーン2の発売から5年経ち、満を持して発売されたスプラトゥーン3は、9月9日の発売から3日でなんと国内で345万本を売り上げた。発売から1カ月以上経ったが、今も順調な売れ行きを示している。

初代スプラトゥーンはWii Uで発売された。単純に敵を倒すのではなく、床を塗る面積で勝負が決まるというTPS(サードパーソンシューティング、第三者の視点で操作するシューティングゲーム)の新機軸を撃ち出したことで注目されたが、Wii Uというハード自体の売り上げが悪かった影響で、爆発的なヒットとまではいかなかった。

スプラトゥーン2はNintendo Switchで発売されたが、Switchがあまりの人気で品薄になっていたタイミングで発売されたため、Switchを入手できずにスタートダッシュを決められなかったユーザーも多かっただろう。

その点、今回のスプラトゥーン3は、Switchが市場に十分に行きわたった状態での販売だった。驚異の売り上げも納得である。

さて、話題も売り上げも十分なスプラトゥーン3は、2からどのように変化を遂げたのだろうか。僕が一通りスプラトゥーン3をプレーして、正直に思ったこと。それは……。

「これ、2の大型アップデートでよくね?」

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