TwitterかInstagramか、自社PRで有利なSNSの選択 ターゲット層を考慮してTikTokという選択肢も

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SNSを活用したマーケティングを行う際、「指標」の設定の仕方や「お客様の声」への対処の仕方はどうすればいいでしょうか(写真:takeuchi masato/PIXTA)
「ブランド」というと、グッチやシャネル、アップル、ベンツなど、誰もが知っている、高級でエレガントな商品のことだと思われるかもしれません。しかし、実はそうではなく、安価な商品やサービスも含めて、消費者に認識されている企業、商品、サービスそのものが「ブランド」といえるのです。
近年、日本ではブランドやブランディングを意識する企業が増え始めましたが、日本企業の多くはブランドを「言葉」で伝えるばかりです。
300社以上のEC・通販企業のブランディング、マーケティング、CRM(顧客関係管理) を一気通貫で支援してきた工藤一朗氏の『ブランド・プロデュース思考』から、言葉だけでなくデザインなどの見た目、お客様と接する声や表情など、五感で感じるすべてにおいて「プロミス」を実現していくブランディングを紹介します(3回にわたって紹介。今回は第3回)。

第1回:数百万円の着物が売れる「ブランディング」の正体
第2回:「ハンバーガーといえばマック」に学ぶブランド力

若い消費者に自社のブランドを伝えたいと考える際は、当然ながらSNSを通じてアプローチする戦略が挙がってくるでしょう。では、SNSを活用したマーケティング戦略のプランニングでは、どのような点に注意すべきでしょうか。

まずはメディアの選び方から

まず必要なのは、各SNSプラットフォームの特徴や利用者の属性などを把握し、自社ブランドを的確に伝えるためのコミュニケーションには、どのプラットフォームが適しているのかを検討することです。

例えばフード系であれば、写真をフルに活用できるTwitterとInstagramに注力する。美容系であればイメージをしっかり発信したいので写真中心のInstagramを選ぶ。若い人にブランド・アイデンティティーやストーリーを伝えたい場合はTikTokを選ぶ、などです。必ずしもこれが正しいわけではありませんが、業界の特徴やターゲットの属性、ブランド・アイデンティティー、プラットフォームの特徴などを鑑みて、発信するメディアを検討していきます。

またSNSの投稿内容について、通常の投稿だけでは一方通行になりがちです。企業側からフォロワーに対して積極的にコミュニケーションをとることを前提に、その内容やルールなどの領域まで踏み込んで設定する場合もあります。

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