第1回:数百万円の着物が売れる「ブランディング」の正体
マーケティングによって目指すゴールは新規顧客の獲得ですが、その形にはいくつかの種類があります。ここでは大きく分けて2つ、「フィジカル・アベイラビリティ(Physicalavailability)」と「メンタル・アベイラビリティ(Mentalavailability)」についてご説明します。
自社のマーケティングにおいて、どちらの状態を目指していくかは、戦略策定の段階で意識しておきたいことです。
「接触しやすさ」と「思い出しやすさ」
「フィジカル・アベイラビリティ」とは、直訳すると「物質的な買いやすさ」といった意味になります。
例えば、カワイイ服が欲しいと思った人がSNSを覗いたとき、タイムラインにタイミングよくファッションブランドの通販広告が表示されたり、インフルエンサーによる商品のおすすめ投稿が表示されたりといったように、すぐに身近なところに現れ、手軽に購入できる状態を指します。
そのブランドを買おうと思っていなかった顧客にも、その接点をきっかけにオンラインショップにアクセスされ、洋服を購入してもらえます。このような状態を作り出すには、実店舗やSNSでの露出を増やし、顧客とのタッチポイントを増やしていくマーケティング戦略が必要となります。
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