「買い物依存」「SNS」「お酒」うつが悪化するNG行為 しがみついてしまうことで良くない状態になる
コロナ禍、長く続く変化や我慢による消耗が進むなか、不安や心配事が増え、「自分にはできない」「自分はダメだ」……と多くの人が“うつっぽく”なっています。いったん、うつ状態になると、自信の低下や焦りなどから思い込みが強くなるため、周囲は本人のつらさを理解(共感)することがますます難しくなります。もしも、大切な人が “うつ”になったら、あなたはどうしますか? メンタルレスキュー協会理事長の下園壮太氏、公認心理師の前田理香氏による共著『家族が「うつ」になって、不安なときに読む本』から、“うつ”状態の人の行動パターンと対処法についてお話しします。
“疲れ”は現代人のうつの一番の原因ですが、マラソンなど運動をした人が疲れてうつになるわけではありません。疲労が溜まるときに、たまたま不安や心配事が重なると、うつ状態のほうに流れやすくなるのです。
周囲はつらさをなかなか理解できない
たとえば、コロナ禍、長く続く変化や我慢による消耗が進むなか、「感染するんじゃないか」「感染したら対処できそうにない」「誰かにうつしたらどうしよう…」といった感情を抱きやすいため、多くの人がうつっぽくなっています。
うつ状態になると思い込みに拍車がかかり、自責感(罪の意識)、無力感(自信の低下)、不安感(焦り・後悔)、疲労(負担)感が苦しさを増してゆきます。その苦しさを紛らわすために、本人なりに対処しようとしますが、周囲はそのつらさを理解(共感)することがなかなかできません。
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