「買い物依存」「SNS」「お酒」うつが悪化するNG行為 しがみついてしまうことで良くない状態になる
手軽なコミュニケーションツールとして仕事でもプライベートでも活用されているSNSは、私たちの日常生活になくてはならないものになっています。うつになったときに、孤独を癒したり、情報を入手したりするうえでも有用です。
しかし一方で、SNSは、うつとは相性があまり良くない部分があるのです。知っておくべきポイントは、感情を過剰に揺さぶられることと、結果として睡眠不足を深めてしまうことです。
ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSでは、友人・知人だけでなく名前も知らない人と交流することができます。多くの人と交流でき、多くの人の情報が入ってくるだけであれば良いのですが、私たち人間は無意識に自分と他人を比べてしまう傾向があります。
そのため、元気なときに、SNSで他の人が充実した生活を送っていたり、楽しそうにしていたりするのを見ると、「いいなぁ」「素敵だな」と感じるだけなのに、うつ状態で自分に自信がないときに見ると、自分だけが取り残されているような不安に駆られ、憂鬱な気持ちになってしまいます。
また、自分の書き込みに「いいね」がつかないと、自分は嫌われているとか、必要とされていないなどと感じてしまいます。その無力感や不安を減らそうと、必死に書き込みを続けたり、他の人の書き込みにコメントをつけたり、気がつくと睡眠時間を削るほどSNSに囚(とら)われてしまい、うつの症状を悪化させてしまいます。
特に若い人は、SNSによるしがみつきに陥っている場合が多いので、ご家族の方は留意なさってください。
買い物へのしがみつき
欲しいものを手に入れるのは楽しいですよね。予算を考え、計画的に買い物をしているうちは問題ありませんが、憂うつな気持ちやストレスを紛らわそうとする買い物は、注意が必要です。買い物の頻度が高いと、うつに影響が出てくるからです。