玉川徹、谷原章介「#テレビに出すな」騒動の是非 正当か行き過ぎか、ネット上の罷免運動の危うさ
今も玉川さんには、「謹慎処分じゃなくてクビだよクビ」「テレビ業界から追放しないとな!!」などのツイートが浴びせられているだけに、19日までその状態が続く可能性は十分ありうるでしょう。しかし、利害関係が薄く、会ったことすらなく、名前も名乗らない人々が、ある人の働きの場を奪おうとする行為は、正当なのか、それとも行き過ぎなのか。
今回、玉川さんの発言に問題があったことや、テレビ朝日の対応が疑問視されたことは間違いありません。ただそれでも、現在まで当事者から罪を問われていないうえに、世間の人々がなかば自覚的に騒ぎを大きくしていることを踏まえると、ハッシュタグによる罷免運動は「正当」とは言いづらいものがあります。
しかし、その一方で一部のツイートを除けば、「行き過ぎ」とまでは言い切れないものがあるのも事実。実際、もし玉川さんや谷原さんが番組を降板したところで、「2人が完全に職を失うのか」「社会的に抹殺されるのか」と言えば、そこまでの危機に陥ることはなさそうです。
玉川さんには制作を筆頭にテレビ朝日でさまざまな働きの場があるし、谷原さんも情報番組ではなくドラマや映画などで勝負することが可能。むしろ「2人が本業に向き合ういいきっかけになる」という見方さえできます。
脅迫を思わせるツイートは行き過ぎ
ところが困ってしまうのは、「これは明らかに行き過ぎ」というツイートが決して少なくないこと。たとえば、玉川さんに対して「名誉棄損罪で逮捕でしょう」というツイートがありましたが、これは当事者を差し置いてあまりに乱暴な決めつけでしょう。
また、「先月都内のポルシェ販売店にこの人居ましたよ! 買い替えでしょうか。悪口と嘘で高給貰って。内心笑いが止まらないでしょうね」という真偽不明のプライベートを絡めて個人を落とすひどいツイートもありました。これは逆に名誉棄損などで訴えられてもおかしくないでしょう。
そして最も目に余るのが、脅迫を思わせる物騒なツイート。「この記事の玉川徹氏の画像からしても、いかにも悪巧みをしてそうな表情だ。(中略)もし玉川徹の続投を決めたら、六本木のテレビ朝日の本社前で座り込みのデモが起こってもおかしく無いぞ!!」「テレビ局はスポンサーの機嫌を損なうと大変なんです。テレ朝の番組スポンサーに抗議した方が効果的でしょう」。
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