対談を終えて
お話しして数分でわかった。「奈緒さん頭いい人だ!」(話して数分で「頭が悪い」とバレてしまう僕にはわかるのです)。「将来エッセイ書く人だ」と直感するものがありましたがいかがでしょう?
透き通った目で全部お見通しかもしれないと思うと緊張しました。「お母さんが悲しむことは絶対しない」とする親思いの一面に、女優として長期戦の覚悟を決めた凛々しさ。なおかつこの日もっとも驚いたのは奈緒さんの口からインディープロレス界の雄「葛西純」の名前が飛び出たこと。奈緒さんと血まみれ葛西純……。奈緒さんは自分の知らない世界に魅了されてしまうようですが、デスマッチはどうぞ御辞退ください。
次々と夢が叶い、田中裕子さんと共演し、さらに成長した奈緒さんが楽しみです。僕のほうは奈緒さんとお会いして、この夏いちばんのビッグイベントは終わりました。ああ、秋遠からじ。
(文/井上真規子 写真/トヨダリョウ スタイリング/岡本純子
ヘアメイク/つばきち)
● 奈緒(なお)
1995年、福岡県出身。2013年ドラマ『めんたいぴりり』(TNC)で俳優デビュー。20歳で単身上京し、2018年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演。以来、ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)、映画『余命10年』など数多くの作品で活躍。
公式Twitter
Instagarm
● 樋口毅宏 (ひぐち・たけひろ)
1971年、東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ケ谷』で作家デビュー。11年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補および第2回山田風太郎賞候補、12年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に。著書に『日本のセックス』『二十五の瞳』『愛される資格』『東京パパ友ラブストーリー』など。妻は弁護士でタレントの三輪記子さん。最新作は月刊『散歩の達人』で連載中の「失われた東京を求めて」をまとめたエッセイ集『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』
公式twitter
『マイ・ブロークン・マリコ』
ある日、ブラック企業勤めのシイノトモヨ(永野芽郁)は、親友のイカガワマリコ(奈緒)がマンションから転落死したという報せを知る。幼い頃から父親や恋人に暴力を振るわれ、人生を奪われ続けた親友の死を受け入れられないシイノは、悩んだ末“大切なダチ”の遺骨を毒親の手から奪取。学生時代にマリコが行きたがっていた海へと彼女の遺骨を連れていくのだった……。2020年に発表されるや、単行本は即重版、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞をはじめ、各賞を総なめにした漫画「マイ・ブロークン・マリコ」(著/平庫ワカ)の実写映画化。監督はタナダユキ。出演は他に窪田正孝、尾美としのり、吉田羊ほか。9月30日全国公開。
公式HP
著者フォローすると、Web LEONさんの最新記事をメールでお知らせします。
著者フォロー
フォローした著者の最新記事が公開されると、メールでお知らせします。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。
月刊誌『LEON』から誕生した「モテる」情報満載のウェブマガジン。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら