奈緒、多忙の中でも「これだけは大切に」と思う事 「スクリーンには俳優の生き様がすべて映るんだ」
奈緒:私はプライベートと役は分けるようにしているので、客観性は保っていると思います。その時に一番近い親友のような感覚で役を演じています。
樋口:親友! とてもいい表現ですね。その考え方は自分で会得したものですか?
奈緒:前に人から「奈緒ちゃんは憑依型だね」って言われて、すごく違和感を感じたことがあったんです。憑依みたいなことは起きてないし、じゃあどんな状態? って考えた時に、親友が一番しっくりくるなって。
樋口:今作で、主人公のシイノ役を演じた永野芽郁さんは、2018年に放送されたNHKの朝ドラ『半分、青い。』でも共演されていましたね。
奈緒:はい。『マイ・ブロークン・マリコ』の出演を決めたのは、芽郁ちゃんの存在もすごく大きかったです。朝ドラ以来、仲良くさせていただいて信頼関係もずっと続いていて。マリコは難しい役だけど、芽郁ちゃんと一緒ならできるかもしれないと思って飛び込みました。タナダ(ユキ)監督は知らずにブッキングされたそうなので、本当にたまたまのご縁でした。
樋口:それは、ご縁ですね! 朝ドラは見ている人の数が違うから知名度も上がるし、出演すると人生が変わると聞いたことがあります。『半分、青い。』に出てみてどうでしたか?
奈緒:確かに、多くの方に認識してもらうきっかけになった作品だと思います。ただそれ以上に、芽郁ちゃんが11カ月間、色々なことを乗り越えながら作品を引っ張っていく姿を側で見ることができたのが、自分にとってはすごく大きかったです。
樋口:学ぶものがたくさんあった。
奈緒:そうですね。今でも、あの時の芽郁ちゃんの姿を思い出して頑張れたり、支えられたりすることがよくあるんです。本当にすごく貴重な経験をさせていただいたなと思います。
演技をして、知らない自分と出会って衝撃を受けた
樋口:奈緒さんはもともと高校時代から、地元の福岡県でCMやローカル情報番組などに出て活動されていたそうですね。その頃からさぞかし目立っていたのでは?
奈緒:人前に出る仕事をしていたので、そういう意味では目立っていたのかもしれないです。でもリーダーをやるとか、誰かを引っ張っていくというタイプではなかったです。高校時代は一人で過ごしたり、仲良い友達と自由に楽しんだりすることが多かったと思います。