「話がつまらない人」は"基本の型"がわかってない 1個100円のリンゴが1000円で激売れした理由

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1個100円のリンゴが1000円で飛ぶように売れた理由……。
1991年の秋に起きた実話です。
台風が次々に上陸して青森県のリンゴが9割も落ちてしまいました。作ったリンゴの9割が売れなくなりましたから、リンゴ農家の人は、肩を落として嘆き悲しみました。
テレビでも連日やっていましたから、知っている人も多いと思います。
しかし、このとき、嘆き悲しまなかった人がいるのです。「大丈夫。大丈夫」と。
なぜリンゴが落ちて売れないのに大丈夫なのでしょうか?
こういうことでした。
「あの巨大な台風でも落ちなかったリンゴを『落ちないリンゴ』の名前で受験生に縁起物として売りましょう。1個1000円で」
すると、普段は1個100円だったリンゴが高いのに飛ぶように売れたんです。
「落ちないリンゴ!」は6万個も売れて、受験生もとても喜んで食べて、全国から感謝状まで届くようになったのです。
その方は、下に落ちた9割のリンゴに意識を向けず、上に残っていた、落ちなかった1割のリンゴを見ていたのです。
違いは、上を見たか、下を見たかだけ。
●というわけで3秒セラピー
視点が変われば人生は変わる。
上を向いて歩こう
同じ状況にもかかわらず、嘆き悲しむ人がいます。
同じ状況にもかかわらず、みんなの喜びを生み出せる人がいます。
視点が変わると人生が一瞬で変わるのです。
台風で落ちたリンゴ。これは動かすことのできないひとつの事実。
しかし、事実をどう見るか、どう受け止めるかは、あなたの自由です。
だとしたら、人生が楽しくなる見方をしたいと思いませんか?

「メッセージ」×「エピソード」が基本の型

僕の本は、読者さんに「押しつけがましくなく、スッと心に入る」とお褒めいただくことが多いのですが、それは「メッセージ」だけで伝えていないからです。その「メッセージ」がストンと腑に落ちる「エピソード」と合わせて伝えているからです。

「メッセージ」とは、「その話を一言で要約すると?」(要はどういうこと?)と問うた答えです。

リンゴの話、これを一言で要約すると、3秒セラピーの以下の部分になります。

視点が変われば人生は変わる。

上を向いて歩こう♪

そして、その「メッセージ」を腑に落としてあげる「エピソード」が台風で落ちたリンゴの話になります。

次ページ面白いかどうかは「エピソード」にかかっている
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