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もしかして「うつ」?心と体に起きる5つの変化 日常の些細な出来事に対しても不安感を覚える

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  • 下園 壮太 メンタルレスキュー協会理事長、元・陸上自衛隊衛生学校心理教官
  • 前田 理香 公認心理師、うつ・クライシス専門カウンセラー、元海上自衛官
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先述したとおり、うつになると、「感情プログラム」が一斉発動します。「感情」は、私たちになんらかの行動(恐怖:逃げる、怒り:反撃・威嚇するなど)を起こさせるためのもので、さまざまなプログラムがあります。

(本書より引用)

LINEの返事がこなくて不安

感情プログラムのなかでも、特に「不安のプログラム」は、危険から身を守るための方法を「考えさせる」ことに特化したプログラムなので、日常生活での些細なことに対しても、次のようなシミュレーションを始めてしまいます。

■出来事① 友人からLINEの返事がなかった
→ 嫌われたのではないか → この前、自分が〇〇したのがダメだったんだ → きっと、他の友達にも伝わっている → 仲間外れにされてしまうのではないか → 早く謝らなければいけない → でもLINEを送っても、見てくれないかも → 今、LINEを送るのは迷惑かもしれない……(ずっと続く)

■出来事② 架空請求(詐欺)メールが届いた
→ 自分のアドレスが知られているのではないか → 他にも悪意のある人に知られているのではないか → コンピューターウイルスに感染した可能性もあるのではないか → アドレス帳に登録している人に、きっと迷惑をかけている → 訴えられたらどうしよう → 会社をクビになるかもしれない……(ずっと続く)

「そこまで考えるの?」と思うかもしれませんが、「不安のプログラム」を発動した人は、命にかかわる危険を心配するような感覚で、日常生活での出来事に反応してしまうのです。命がかかっていますから、そのシミュレーションは、中途半端にできませんし、やめるわけにはいきません。危険が過ぎ去ったと感じるまでずっと続くのです。

具体的な不安や心配事が際限なく頭に浮かんできて、気がつくと、朝になっていたりします。「少しでも眠らなくちゃ」と焦る反面、「起きられなかったら、どうしよう……」と不安になり、今度はその不安で眠れない。そんな状態が1週間も続くなら、明らかに「うつ」です。いますぐ休みをとり、ボーっとする時間を持ちましょう。眠れなくても横になって体を休めてください。

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【心と体の代表的な症例】

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