出向先はSNS運用コンサルティングを行う会社で、当時10名ほどの小さな組織でした。WebエンジニアとしてSaaS開発をしながらも、いろんな業務を経験。突然オフショアのベトナム拠点の管理をすることになって、後輩と2人で数カ月間現地に滞在したこともあります」
出向は楽しかったが、予想外の影響もあった。3、4年が経過した頃に本社に戻るよう声がかかったのだが、ベンチャーライクな働き方がすっかり染み付いてしまい、組織として安定している職場を物足りなく感じるようになっていたのだ。
勢いのあるベンチャーに入社
ここで永嶋さんが出会ったのが、後に出戻り転職することになるイタンジである。
「Wantedlyを見ていて創業間もないイタンジのことを知りました。資金調達をしたタイミングで勢いのあるベンチャーだなという印象も受けたし、なにより“部屋探しで発生する不便さを解消する”という理念に共感したんです」
聞けばちょうどその少し前に、永嶋さんは婚約者と部屋探しをして、大きな不満を抱いていたという。
「当時はネットで知ることができる情報って限られていて、店頭にいく必要がありました。内見も1つひとつ手配してもらって、一部屋ずつ確認しないといけない。2人で暮らす部屋を探すのに毎週不動産屋を巡って、1日中動き回っていました。時間や労力がかかるし初期費用は高いし『不動産って、めちゃくちゃ不便なんだな』と感じていました。
しかも、同居を開始して2週間で婚約が破談となってしまって、またすぐに引っ越し先を探さないといけない状況に。となると、同じ不便さをまた繰り返さないといけず……そうやって、一方的に『不動産業界ゆるすまじ!』と思っていたんです(笑)」
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