増える「新しいカタチの家族」ブームにふと思う事 ryuchellさん元ご夫婦の件で考えた

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いろんなご家族の話を聞いている時、家庭のカタチの問題点にはいっさい触れず、メリットばかりを並べられると、それをどう捉えるか迷うときがあります。

「奇跡的に問題がないパターンなのか、問題点に気づいてない、もしくは隠しているのかどちらだろう?」

そんなふうに私は思ってしまうからです。それは、マンガでも描いたように「すべての家庭のカタチにはいいところと問題点がある」と思っているから。そして、問題点がちゃんと見えている家庭の場合、その対策にもつながり、それが結局、家庭の長い幸せにもつながると考えているからです。

たとえば、専業主婦(夫)家庭の場合は「家事と仕事でメイン担当を分けることでお互いのつかれを減らすことができる」というメリットがありますが、「大黒柱が病気などで働けなくなったときに金銭的リスクが大きい」というデメリットがあります。でも、そのデメリットを最初から意識したうえでそのカタチを選択すると、「万が一のために貯金をしたり、資格を取ったりしておこう」という備えにもつながったりします。

なので、「新しいカタチの家族」についても、私は「そのカタチがいいか悪いか」ではなく「この家族にとって、このカタチのいいところと問題点はどこなのかな?」と考えてしまうのです。

今回のまとめ

話は戻って、ryuchellさん家族は「新しい家族のカタチ」のスタートに立ったばかり。そのカタチの良し悪しを判断するには時期尚早だし、それよりは、そのカタチのいいところと問題点って何かな?二人はそこにどう立ち向かっていくのかな?そしてそれをどこまで公表していくことを選ぶのかな?というところに、実は私はいちばん興味があったりするのです。

というわけで今回のまとめは……

自分の家族のカタチにモヤモヤ……

今の家族のカタチの長所と短所を
もう少し分析してみては?
短所が多すぎるなら、カタチ自体を変えてみたり、
問題点を補える方法を家族で考えてみよう。
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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