のん、チャレンジの原動力は意外にも「怒りの感情」 ポジティブな性格は「育った環境にあるかも」

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のんさん:あと、ミー坊の「お魚が好き」という明るいパワーは、周囲の人を知らず知らずのうちに救ってくれるんです。本人はただお魚を愛しているだけなんですけどね。

だから、人が何かを好きになる力って本当にすごいんだな、と改めて思いました。この映画を観てくれた人にも、そういうパワーが届くといいなって思います。 

男か女かはこの物語に重要じゃない

(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))

実在する人物を、異性が演じることをどう感じたのか。そんな質問に、「女性の私が演じるのは、チャレンジングな体験だと思った」とのんさんは出演のオファーがあった時のことを振り返る。 

のんさん:お話をいただいた時はビックリしたし、見てくれる人が受け入れてくれるのか怖いと感じる部分もありました。

でも、いざ撮影が始まったら、ミー坊を演じることに何の違和感もなくて。ただただ面白かったですね。 

本作の沖田修一監督は「さかなクンの物語の本質を描く上で、役者の性別はそれほど重要ではない」と語っている。撮影現場にも、監督直筆の「男か女かは、どっちでもいい」と書かれた紙が貼られていたとのんさんは明かす。 

のんさん:その張り紙を見て、「私はただ大好きなことに真っ直ぐな人を演じればいいんだ」って思えて気が楽になりました。男か女かはこの物語に重要じゃない。

「人間ミー坊」を表現しよう、って決めてからは、自信を持って撮影に臨めました。 

人間ミー坊を表現するための一つとしてのんさんが撮影前に取り組んだのは、さかなクンの動きや声を研究すること。YouTubeの『さかなクンちゃんねる』を何度も視聴した。  

のんさん:あとは、『TVチャンピオン 第3回全国魚通選手権』に出場していた、高校生時代の映像を探して見てみました。

10代のころのさかなクンと、大人になったさかなクンはどう違うんだろう、って思いながら映像を比較してみたりして。ご本人をよく観察しながら、「人間ミー坊」をつくっていきました。 
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