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キャリア・教育 #鴻上尚史の人生相談

「気の毒な友人」に親切にした女性が絶交された訳 「あなたのため」に隠された自分勝手な感情

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さやかさん。きつい言い方になったでしょうか。さやかさんが優しい人だということは明らかです。そして、幸福な家庭で育った人だということも。A子さんのことを本当に心配していることもよくわかります。

相談されない限り、こちらからは聞かない

でも、これからは、「相談があるの」と言われない限り、自分から「根掘り葉掘り」聞くことはやめたほうがいいと思います。そして、アドバイスしても、それを採用するかしないかは、相手が決めることだと思ったほうがいいです。

『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

蛇足(だそく)なんですが、この無意識な優越感をこじらせた人を主人公に、アガサ・クリスティーが小説を書いています。『春にして君を離れ』という作品です。クリスティーですが、ミステリーではありません。

完璧な母親だと思っていた女性が、旅の途中、ふと自分と娘達との関係、夫との関係に疑問を持つ話です。

蛇足ですから、無理に読む必要はありません。ただ、さやかさんのような悩みと驚きは、決して、珍しいものではないということです。

A子さんとの関係は、残念ながら復活することは難しいと思います。A子さんは、さやかさんが優しくないとは思ってないのです。そういう意味では、真意は伝わっています。ただ、その優しさの伝え方が嫌だと感じているのです。

でもね、さやかさん。落ち込むことはないと思います。

ずっと先、さやかさんが「対等な人間関係」に敏感になった時に、A子さんと話す機会があれば、また友人関係が復活するかもしれません。

それまでは、A子さんのことを忘れて、さやかさん自身の人生を生きることを勧めます。対等な人間関係に自覚的になれば、素敵な友人とたくさん出会うと思いますから。

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