ウクライナ戦巡るプーチン「意味深発言」の意図 中露首脳会談後の記者会見から読み解く

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プーチン大統領、習近平国家主席
ウズベキスタンで首脳会談を開いた中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領(写真:AP/アフロ)

9月15日開催されたロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、中国の習近平国家主席との中露首脳会談。15日から2日間にわたって行われた上海協力機構首脳会議の一環として開かれたが、ロシアが国際社会から孤立する中で、世界的にも注目された。本稿では首脳会議と会談から、今のロシアの立場を考えてみたい。

中国もそれなりの覚悟を持って臨んだ

今回の会談は「両国の同床異夢が明らかになった」とも報じられた。ロシアが中国との関係をアピールしようとしたのに対し、中国はロシアと一体と見られるのを迷惑がっているという見方だ。

だが、今回の会合への習主席の出席は、約3年ぶりの外国訪問であり、しかも来月に迫る中国共産党の党大会を前にしての外遊でもあった。そのため、今回の首脳会談のインパクトは大きいはずである。つまり、中国はロシアとの緊密な関係をアピールすることになることを覚悟で、それでもロシアとの関係、そして、上海協力機構という枠組みを重視したということになる。

一方、ロシアにとって戦略的パートナーである中国との関係は死活的に重要。しかも、ロシア軍は長期化するウクライナ紛争で目立った成果を出せず、ハリコフ(ハルキウ)州の支配地域からも撤退した後でもあった。

公開されている首脳会談の冒頭のやり取りを見ると、プーチン大統領が台湾問題での支持や、ウクライナ問題での対応への謝意を含め、中露の外交的タンデムについて語ったのに対して、習近平主席の回答は短く抽象的ではあるが中露関係の重要性を肯定するものだった。

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