発達障害の妻を「飽きない」と愛する夫が語ること 「婚活市場に出てこない男性」の心に響いたもの

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「思い立ったらすぐ行動」の彼女が見つけた理想のお相手とは?(イラスト:堀江篤史)

恋愛も結婚もしたいけれど出会いがない、というぼやきを聞くことが多い。同情はあまりできない。勇気を出して自分から話しかければ、気持ち良く応じてくれる人は全国各地にいるからだ。

知り合いに率直にお願いすれば面白い人を紹介してもらえる場合もある。その中から恋が生まれるのを待てばいいのだ。人が少ない地域に住んでいるのであれば外に出かけて行けばいい。足りないのは出会いではなく勇気なのだと思う。

職場の駐車場で話しかけ、連絡先を交換

九州の金融機関で事務職をしている西村典代さん(仮名、49歳)にはこのようなアドバイスは必要ない。周囲の目などは気にせずに「思い立ったらすぐに行動」するタイプで、前職の駐車場でいきなり話しかけた章夫さん(仮名、48歳)と結婚に至ったからだ。昨年夏の出来事である。

「私はいわゆる空気が読めない人です。こだわりが強くて、お世辞が言えません。よかれと思って言ったことが不興を買うことが多くて、とくに女性からはシャットアウトされてしまいます。出身地の大阪や長く住んでいた横浜にもいまだに付き合えている友だちはいません」

Zoom画面の向こう側できびきびと話してくれる典代さん。ボーイッシュな外見で活発な雰囲気が漂い、「友だちがいない」とは思えない女性だ。ただし、本人は「片付けがまったくできない」「思いついたことに夢中になってしまい、火の消し忘れが多発するほど物忘れがひどい」などの発達障害の典型例と言われる傾向に長年苦しみ、医師の診断を受けた。それも昨年のことだ。現在の勤め先では障害者雇用枠で働いている。

「診断をしてもらって、さまざまなことがようやく腑に落ちました。発達障害はパッと見ではわかりづらいので知らないうちに孤立してしまうことも多いのです。障害者手帳をもらってからはずいぶん生きやすくなりました」

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