そんな「狭き門」である東大推薦入試ですが、もう1つ、推薦合格が難しくなっている要因があります。
それは、情報の不足です。
東大の推薦入試はまだ始まったばかりの制度であり、合格のためのノウハウは蓄積されていません。塾もなければ、教科書も参考書もほとんどないと言って過言ではありません。つまり、独学で推薦入試の対策をしなければならないのです!
僕は今まで推薦合格した東大生30人以上と話をしてきました。はたして、彼ら彼女らはどうやってこの「狭き門」を独学でくぐり抜けているのか、と。
その中で見えてきたのは、彼ら彼女らの「目的意識の解像度の高さ」です。
彼ら彼女らは、どんな活動をする際にも「目的」をしっかりと持って行動しており、それによって結果を出しているのです。
目的意識が「学びの質」を左右するワケ
目的意識の差は、そのまま学びの効率の差に直結します。
例えばみなさんが何らかの本を読んだとき、「その本を読み終わること」自体は目的ではないはずですよね。
「投資についての知識を得たい」とか「AIについて人に話せるレベルで理解できるようになりたい」とか、いろんな目的があるはずであり、いろんな目的をつくれるはずです。
でも、多くの人は本を読んでいる途中で、「本を読み終わること」自体が目的になってしまいます。本を読み終わって、「ああ、頑張ったなぁ」と漠然と感じてしまい、目的を忘れてしまうことが多いのです。
避けなければならないのは、「目的のない努力をしてしまうこと」です。ゴールが明確なら、努力は必ず次に生かすことができます。
東大推薦生は、目的を設定するのが非常に上手です。例えば何か本を読むとなったときにも、1つの目的だけでは済みません。2つ以上の目的を設定してから本を読みます。
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