自己評価の低い人が持つ「社会を変える可能性」 「Believe It」は挑戦者の背中を押す「お守り本」

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何かに挑戦したことがある人なら、きっと共感できる部分があるだろう。

ガチガチに固まった固定観念にヒビを入れたいと思うとき、間違っているという確信を胸に、既存の概念に変化をもたらしたいと思うとき、必ず、「今までのやり方でやれ」「あなたのやり方では到底なにも成しえない」と、今にとどまり、現実を受け入れることを説いてくる人たちが現れる。

でも、今までの流れに身を任せ、現状に甘んじる人たちに、大きな変化を生み出すことなどできない。安全策を取り続ければ、月並みの成功を収めることはできるかもしれない。

でも、誰もが驚くような突き抜けた成功を収めることも、常識を塗り替えることだってできない。

『善意で進言してくれる専門家たちは多くの場合、実際に自分で何かを生み出したり、築いたりしたことはない。彼らは自分には先見の明があると信じているかもしれないけれど、初めて見るものが成功する姿は想像できないことが多い』

否定されても直感を信じる

リマ氏は、美容業界で権威ある賞を受賞したとき、美容業界の常識に対して問いを投げかけるスピーチをする。

『私は暗黙の交戦規定を破り、美容業界に呼びかけた。彼らの面前に、変わりなさい、という挑戦状をたたきつけたのだ』

近年やっと生まれた美容業界の変化は、誰かのたたかいや挑戦なくしては、ありえないのだということを痛感させられた。怖くても、不安でも、やっぱりおかしいと思ったことには、声をあげていく必要があるのだ。

この本が教えてくれるのは、第三者の常識をなぞるだけの既存のやり方にあてはめようとするアドバイスではなく、自分の直感を信じることの大切さだ。

たとえ初めはたくさん否定されても、結局自分の直感を信じ続けるしかない。

そうすればいずれ評価は追いついてくる。

実際リマ氏は投資家から、

『あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えないんですよ』

なんて言葉をかけられたが、結果として歴史に残るような大成功を収めるのだ。

初めは否定してきた人、さらにはリマ氏を妨害してきた人たちも、最後は味方につけてしまう。

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