自己評価の低い人が持つ「社会を変える可能性」 「Believe It」は挑戦者の背中を押す「お守り本」

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読む人のお守りとなるような本

リマ氏の物語は、何かに挑戦して、でもうまくいかずもがいている人。そして、これから何かに挑戦しようとしているけれど、まだ不安な人。そんな人たちのお守りとなり、きっと、背中をそっと押してくれるものだ。

私自身、リマ氏の言葉、そしてあふれるエネルギーに、何度も助けられ、鼓舞された。

読んでもらえばきっと伝わると思うが、リマ氏は、とてもパワフルで、自分の力でどんどん扉を開く、いや、突き破っていくような人だ。

本書には、そんなリマ氏の内面の葛藤との向き合い方、さらには次々にやってくる困難との付き合い方について、多くのヒントがちりばめられている。

彼女は自身がインポスター症候群であることを告白している。インポスター症候群とは、実際は実力や成績を評価されているのにもかかわらず、自分がそれを信じられず、自らを過小評価してしまうことをさす。

これは私もすごく当てはまるし、共感することがある。

勇敢に突き進んでいっているように見えるリマ氏でも、つねに自信のなさにとらわれながら、しかしそれを振り払いつつ生きているのだ。

アンチの心無いコメントにさらされる

そんなリマ氏のアンチの捉え方には、とてもハッとさせられた。

「アンチは混乱したサポーターにすぎない」とリマ氏は言う。

『あなたが人目につく行動を取る時、実際に変化を起こそうとする時、偉大な功績への途上で自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出す時、誰もがそれについて一家言を持つようだ。あなたが勇気を出せば出すほど、成果をあげればあげるほど、他人はあなたが自分と同じ感情のある人間だということを、どんどん忘れてしまうようだと私は学んだ』

リマ氏は、テレビ番組に出続け、さまざまな賞をとるうちに、ファンはもちろん、多くのアンチがつくようになる。

アンチの数は知名度や人気と比例するという。

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