今問い直す、日本の「同性婚」と「結婚制度」 欧米“先進国”はどう実現したのか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

なお、同性カップルも異性カップルと同じ“結婚”をできるようにするためには、『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し……』と書かれた憲法24条を変えるべきだという意見も一部にありますが、識者の間では、今の条文のままでも同性カップルの“結婚”を可能とする見方もあります。

この条文は、あくまで「(両者の)合意」という部分にポイントがあり、親などの第三者や、カップルのうちどちらか一方だけの意思では婚姻が成立しないことを示したものとされているからです。

同性カップルにも選択権を

このように「同性婚」を実現するための道筋は何とおりかありますが、中には「今の結婚制度には、カップルどちらか一方の苗字しか選べないなどといった問題があるのだから、同性カップルまでそのような制度を求める必要はない」という声もあります。

でも“結婚”したいと思っている同性カップルも現実にいるのですから、その人たちのニーズまで否定するのはおかしいと思うのです。

筆者も今の日本の“結婚”制度をあまりよいとは思っていないので、利用することは当面なさそうですが、だからといって、“結婚”制度をなくすべきとは思いません。

異性カップルだろうと同性カップルだろうと、“結婚”したいと思う人は“結婚”できるような制度になっているのがいいと思います。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事