ブラックホールが地球に激突したら何が起きるか 学校では教えてくれない「ヤバい宇宙の話」3選
●なぜ地球には環がないのか?
土星のような大きな星は重くて引力も強いため、他の小さな星を引きよせやすくなります。そうして引きよせられた小さな星が、大きな星の引力の働きで壊れてしまい、そのかけらで環ができることがあるのです。
地球は土星に比べるとかなり小さくて引力も弱く、他の小さな星引きよせることが少ないため、地球には環はできにくいと考えられています。
●環がある星とない星
地球に環ができにくいのには他にも理由があります。地球は土星に比べるとずっと太陽に近いので、環のもとになる氷が太陽の熱でとけてしまうのです。
まとめると、大きくて太陽から遠い惑星のほうが環を作りやすいことになります。実際に太陽系の惑星を比べてみると、太陽から遠い木星、土星、天王星、海王星だけが環を持っていますし、地球に比べると全て大きいのです。
●もしも地球に環があったら?
天王星や海王星にも環はありますが、それらは岩石でできています。そのため地球にも、岩石の環ならできるかもしれません。
赤道上に大きな環ができると、地上からもはっきり見えるでしょう。あるところからは大きな虹のように見えたり、赤道近くでは一本の線のように見えたりします。また、環は月のように太陽の光を反射するため、夜でも大きな環は明るく地上を照らしてくれるはずです。
●環ができたら困ることだらけ
しかし地球に環ができると、いいことばかりではありません。
環の影に入る場所には昼間でも太陽の光が当たらなくなるため、そのような場所では冬の寒さは今よりずっと厳しくなることでしょう。影の場所では植物や動物、もちろん人間が生きていくのも大変かもしれません。
他にも、地球の環が邪魔になってロケットの打ち上げが難しくなったりもすることでしょう。
③もしも月がなかったら?
●潮の満ち引きが小さくなる
月は、大昔の地球に火星ぐらいの大きさの星がぶつかって、その時にくだけたかけらが集まってできたと考えられています。月や太陽が、その引力により海の水を引っ張ることで、地球上で潮の満ち引きを起こしています。
もし月が生まれなかったとしたら、この潮の満ち引きは今よりずっと小さいでしょう。それどころか地球は現在とは全く違う環境になっていたと考えられています。
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