「信頼されないリーダー」に共通する超残念な行動 たった数秒で「リーダー失格」の烙印が押される

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いばらの道でも道は道や〜

これは、先程紹介したある役員の言葉です。どんな道でも、道があれば歩くことはできる。だから進もう、と思えるようになりました。ということは、道がなければ道を作ればいいのだ、とも思うようになりました。いくらロジックを積み上げても苦戦するのが目に見えているような状況の時、特に励まされる言葉です。

明けない夜はない

私はこれまで何度か、本当に先が見えなくて怖い気持ちになったことがあります。この期間でこれほどのシステムの作り直しをやりきることができるのだろうかと悩み続けた3カ月もありました。その3カ月は不安で不安で仕方がありませんでした。ですが、そんな時期もいずれは終わりがくる、と気持ちを保ち、やりきりました。

なお、この逆で「暮れない昼はない」という言葉もあります。これは、仕事が順調な時に油断しないようにと自分を戒めるための言葉です。

このように、自分の心の支えとなる言葉があると、心が折れそうになった時も耐えられます。みなさんにもそれぞれあると思いますし、私もここで紹介した以外の言葉に支えられたこともあります。一流スポーツ選手の言葉や、一流ビジネスパーソンの言葉、また、松下幸之助の『道をひらく』という本にもお世話になりました。

自分よりはるかに厳しい難局を乗り越えた人の経験を追体験し、そこから学べるのが読書のいいところです。忙しい毎日では本を読む時間をとるのもなかなか難しいものですが、だからこそ、仕事が落ち着いている期間に様々な分野の人の本を読むことをおすすめします。気に入った言葉があればノートに写しておき、辛くなったら見返すといいでしょう。

理不尽な目に遭うことも、給料に含まれる仕事

本章では、リーダーとしての考え方、振る舞い方について書いてきました。そしてその内容は、明るく楽しいことではなく、どちらかというと、辛く苦しいことの方が多かったと思います。

炎上プロジェクトのリーダーは、苦しいこと9割、楽しいこと1割だと思います。圧倒的に、辛いこと、大変なこと、理不尽なことが多いのです。

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