「信頼されないリーダー」に共通する超残念な行動 たった数秒で「リーダー失格」の烙印が押される

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リーダーが走ってしまうと、

・余裕がない

・テンパっている

・バタバタしている

・時間に追われている

という印象を与えます。実際にはその通りなのですが、オフィス内で走ることで稼げる時間はたかだか数秒です。その数秒のために、リーダーとしての格を落としてはいけません。走るリーダーを見ると、「この人がリーダーで大丈夫なのだろうか」とメンバーが不安を覚えます。

どうしても急がないといけない時は、歩幅を大きくしてスピードを上げましょう。また、人が見ていない通路や階段などでは小走りしてもOKです。ですが、誰かから見られているところでは走ってはいけません。

走らないことも重要ですが、もう1つ、歩くペースを自分でコントロールすることもポイントです。社内を回るパトロールの時、私は、ゆっくり歩くようにしています。

目的は2つ。1つは、ゆっくり歩くことで話しかけるタイミングを作りやすくすることです。もう1つは、威厳やオーラを醸し出すためです。

厳しい局面でも、リーダーがゆっくりと歩いている姿は、メンバーに安心感と信頼感を与えるのです。

その他に、リーダーがやってはいけない行動は次の通りです。

リーダーでも怖くて仕方ないことはある

炎上プロジェクトでは、リーダーは常に不安な気持ちになります。リカバリするということは、簡単なことではないので、本当にうまくいくのだろうか、と思います。怖くて仕方ないことだってあります。

そのような時のために、自分の支えとなる言葉を持っておくことをおすすめします。挫(くじ)けそうになった時にその言葉を思い起こすことで踏ん張ることができます。

気に入った言葉や本を溜めておく

支えとなる言葉は人それぞれ違いますが、私が特に気に入っている3つの言葉を紹介します。それは、

・転ぶ時も前のめり

・いばらの道でも道は道や〜

・明けない夜はない

です。本書を読んでくださるみなさんの力になればと願い、1つずつ紹介します。

転ぶ時も前のめり

トラブルプロジェクトでは、すべてのことがうまくいくとは限りません。不安にも駆られます。ですが、それにビビって力を出しきれないよりも、どうせ失敗するにしても全力を出し切って前に転ぼう、という意味です。結果はやりきってみるまでわかりません。であればなおさら、恐れを捨てて全力で取り組みましょう。

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