日本人が知らない「夫婦の年齢差」意外すぎる実態 30歳男性が20代女性と結婚は「当たり前」ではない
しかし実際は、「妻が1歳上」は3番目に多く、第2位の「夫が1歳上」との差は件数で1万603件、割合で3.6ポイントの差となっています。そして、多くの人の予想に反して「夫が2歳上」の結婚よりも件数が多いという事実を、結婚を考えている皆様や結婚支援事業者の皆様には覚えておいてほしいところです。
「どちらが上でも」年齢が近い結婚ほど成立しやすい
データを活動に活かす、という視点でお伝えするならば、同年齢婚を最頻値として、夫婦のどちらが年上でも2歳差までの範囲で全結婚数の59.7%、3歳差までの範囲で69.9%の結婚が成立していますので、3歳差を超えるような結婚を希望すると相手から選ばれる確率が大きく下がり、結婚が難しくなるといえるでしょう。
3歳を超える年の差の相手との結婚が難しいことについて具体的な例を挙げてご説明すると、意外と「え!そうなの!」という方が続出します。
わかったつもりでも、実際はわかっていない。これが「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」の恐ろしいところです。
例えば32歳の男性が4歳下の28歳の女性との結婚を目指すケースについて、「結構いける(脈がある)のではないか?」と考える方が、初婚を目指す男性には多いのではないかと思います。
しかし、実際の統計(2020年婚姻統計)では32歳の男性が提出した婚姻届のうち、29歳までの年齢の女性との婚姻届は半数にも届かないのです。これが30歳の男性であっても、29歳までの女性との結婚はちょうど60%というのが現実です。しかし結婚支援の現場からは、30歳の男性が20代女性と結婚できるのは当たり前、と考えている男性が非常に多いという声を聞きます。
前回のコラムで男性は27歳の結婚(初婚同士結婚)が最も多く、次は26歳である、という分析結果をご紹介しましたが、26歳、27歳といった年齢の男性であれば妻が29歳までの割合は8割を超えています。年下希望の男性が多いと結婚支援現場の支援者の方々からは常々うかがっていますが、以上で解説した通り、3歳以上年齢が離れた年の差婚の成立は実際には難しいということを、婚活中の男性方にはご理解いただきたいと思います。
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