コーヒー、なぜプロは「HARIO」で淹れるのか 毎朝をスマートにする禅の10分

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本体には重さを量るスケールと、同じ画面の中にタイマーが備わっている。これ1台で、豆の量、注いだ湯量、経過時間を計測することができるようになる。

つまり、時間経過を含む、ドリップのレシピを再現する、あるいは再現に向けて練習することができるようになる。ドリップの最適化、すなわちドリップのハックを可能にする道具なのだ。

「禅」を感じる朝の10分からはじめよう

例えば、浅煎りの豆をすっきりと飲みたいということで、「300ccのお湯に対して豆25g、2分30秒でドリップする」というレシピが与えられたとする。何の道具もなしにこのレシピを毎回再現することはなかなか難しいはずだ。

闇雲にやっておいしく淹れられればその日の朝は良いが、翌朝も同じようにおいしく仕上がるかどうかは分からないからだ。

なお、レシピは焙煎豆によっても違うし、豆を買う際、店頭で聞くと良いだろう。味の好みによって豆の量を調節することもできる。

まずスケールで豆を量り、中挽きでグラインドする。あらかじめペーパーフィルターをセットしてお湯を注ぎ入れ、そのお湯を捨てる。豆をセットして、右のボタンでスケールをゼロに戻し、左のボタンでタイマーをスタートさせる。

まずはやかんから、豆全体を蒸らすように湯を垂らす。30秒から40秒ののち、甘い香りが漂い始めたところで、ゆっくりとドリップを始める。はじめは豆の表面と時間・重さの表示の間を、視線が行ったり来たりしながらの慎重な作業に、緊張が走る。

だんだんお湯を垂らす腕の角度にも慣れ、良いペース配分でドリップを進めることができるようになっていくだろう。朝一番の集中力は、だんだん強くなるコーヒーの新鮮な香りとともに、1日の活力を呼び起こしてくれる。

1時間寒空で行列しなくても、おいしいドリップコーヒーを毎朝10分で淹れることができるようになる。新しい習慣として、取り入れてみてはいかがだろうか。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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