「あいつ使えない」と言い放つ人の傲慢な勘違い なぜか「チーム」がスムーズに回る人の工夫6つ

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02 手が届くフライ球は自分が捕る

チームで仕事を進めるときに「これは自分の仕事ではない」とそれぞれが思った結果、誰も手を出さないまま作業が放置されてしまうことがよくあります。

野球で言えば野手と野手の間にフライが落ちてしまう「ポテンヒット」というやつです。このポテンヒットを防ぐには、次の2つのコツがあります。

① 捕るべき人が明らかな場合

その人に声をかけて気づかせます。もし怠けて捕りにいっていないのであれば、追及し、捕ってもらうためのアクションをとります。

② 誰が捕るべきか明らかではない場合

迷わずあなたが取りにいきます。

②のケースでは、一時的にあなただけが負担を負うような形になりますが、実際には、そうすることで次の3つの効果があります。

■ ポテンヒットを防いだことで、チームの作業が予定どおり前に進む
■ 人より多くの仕事をすることで、あなた自身の経験が増え、それを通じて能力が上がるという、形のない財産を得ることができる
■ あなたへのチームからの信頼が集まる(これが最も大きな効果)

チームのパフォーマンスを格段に上げる方法

チームメンバー1人ひとりが「こういうときは、迷わず拾いにいくべきなのだ」と気づくと、チームのパフォーマンスは格段に上がります。

「自分ばかりが仕事をしている」と感じるときも、もう少しだけ頑張って継続すると、チームに変化が見えるものです。皆が、どんどん自主的にフライを追いかけはじめるようになるのです。

誰もが球を拾いにいくチームの雰囲気・一体感は魅力的です。多くのみなさんにぜひ経験していただきたいと思います。

03 ポジティブフィードバックには理由を添える

何かをやり遂げたときに、お客様からお礼を言われたり、チームメンバーから褒められたりする――。プロフェッショナルとして、これ以上の喜びはありません。

メンバー同士で相手を称え合うことはとてもいいことです。ただし、褒めることだけを目的としてしまっては、その気持ちが相手に伝わります。

これは、いわゆる「お世辞」というもので、言われたほうは特にうれしくないものです。

「よくやってくれましたね。ありがとう」とか、「頑張っていましたね」といった抽象的な感謝も、それが本当の気持ちならもちろん意義あることですが、何を褒められているかがわかりにくいため、伝わりにくく、またこれに加えてその後の相手の成長を考えるなら、あと少しのプラスアルファがほしいところです。

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