「子どもの心を壊す」先生やコーチの無意識の行動 アルバイト先でも上司や先輩の力関係に悩む

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先生は、生徒が同意するのを当然だと考えてしまいがちなので、同意していない理由を説明するためには、先生を校内のどこか別のところに呼んで話す必要があるかもしれません。こんなふうに言うのはどうでしょう。

オーストラリアでは、教師に対する厳しいルールがあります。教師は生徒と恋愛関係になることは、絶対に厳しく禁止されています。体罰や暴言を吐くなどの虐待も禁止されています。誘惑しようとしたり、威嚇したり、身体的に傷つけるような脅し、それに近い一切のことが禁じられています。

スポーツの場でのコーチとのやりとり

ここでは、「コーチ」という言葉を使いますが、トレーナーからスポーツ心理学者、コーチ助手、監督、スタッフ、スーパーバイザーなど、スポーツに関わるあらゆる大人が含まれます。

コーチの職につく人は、子どもと一緒に仕事をすることを、名誉あることだと理解しているようで、たいていの場合、自分の責任を重んじるものです。

スポーツをしている子どもたちは、年齢が上がるほど、スポーツが遊びではなく真剣なものになることを知っておくといいでしょう。自分の身体は自分だけに属しているものですが、競技やチームの勝利のためには、どんなふうに身体を効率化すべきかなど、踏み込んで発言してくるコーチがいるでしょう。

小さい頃は、スポーツで競争したり、競技に参加したりすることは、ただ自分の技術を磨いてゲームに参加するってだけのことだった。でも今は、身体テストを受けたり、食事療法を守ったり、つねに自分の身体をどうケアするかに注意を払うようになってる。みんな選手の身体を重んじてくれているのだけれど、そうされることで、このトレーニングには従わなくちゃいけないって思わされてる(ドリュシティ・14歳)
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