「子どもの心を壊す」先生やコーチの無意識の行動 アルバイト先でも上司や先輩の力関係に悩む
圧倒的に強いものに支配されて劣勢なとき、自分のバウンダリーを守り、自分のために頑張るのは難しいです。こういうときは、何ができるでしょう?
オーストラリアの法律では、従業員が安全な職場環境で働く権利と、雇用主が安全な職場環境を提供する義務を定めています。法律には、セクシュアルハラスメントのない職場環境を実現することも定められています。
セクシュアルハラスメントは、さまざまな形で行われます。以下はそのなかのわずかな例です。
★不快で、不適切に触ってきたり、じっと見つめたり、視線を送ったり、性的なジェスチャーをしたり、公然わいせつ行為など、恐怖を感じるような行為
★プライベートなことや、外見についての、不快に感じる立ち入った質問
★デートや性的なことを求めてきたり、プレッシャーをかけてくること
職場で誰かと付き合ったりすることがすべて不適切なわけではありません。自分が楽しんでいて、完全に同意していて、相手が自分に力を振るえる人(すごく年上とか、管理者や、人事権を持っている人)でない場合はいいかもしれません。実際、職場では多くの人が長く続くパートナーになる人に出会っています。
私たちには安心して職場にいる権利がある
大切なのは、安心して職場にいる権利が私たちにはあるということです。これはオーストラリアでも日本でも法律で決められています。
もしセクシュアルハラスメントを受けたと感じたら、その人に直接、その行為が不適切だったことを、こんなふうに伝えましょう。「そういうことを言われると、気分が悪いです/不愉快です。やめてください」。
または、起きたことを、組織の上層部に伝えましょう。直接の上司や、会社のオーナーに相談してください。両親や、セーフティーネットワークにいる誰かに相談するのもいいでしょう。
もし、どの方法も安全でないと感じたら、地域の相談所などに連絡してみましょう。「セクシュアルハラスメント」「相談」などで検索すると、行政や民間の相談所を探すことができるでしょう。
(翻訳・北原みのり)