
起業は絶望の世界
ビジネス書というと、男性目線のサクセスストーリーを描いたものが多く、あまり共感するものがありませんでした。私は、自己啓発書は読まない、読んで成長へのモチベーションを高められない人です(笑)。でも、『Believe It 輝く準備はできてるか』は、著者のジェイミーさん自身が女性経営者でもあり、引き込まれて読みました。
とくに女性は、出産や育児などのライフイベントと仕事を切り離しづらいと思います。過去、女性起業家の本はありましたが、会社や仕事についての話が圧倒的に多く、こうした人生全般における「自分の声の本」はあまりなかった。本書は、そうした生活感が赤裸々に描かれていて、起業当初の「明日、会社がなくなってしまうかもしれない……」という不安な思い、たくさんのつらかったこと、きつかったことなどが、いい意味でまざまざとよみがえりました。その時々の、場面場面の匂いや感触といったものまで、生々しく思い出しました。
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