横山剣「想像していなかった」60代で知った楽しさ 若い頃は28~32歳くらいを大人と思っていた
──横山さんは、ダンディーでユーモラス。百戦錬磨のプレイボーイでエスコート上手とお見受けします。
横山:(笑)。実生活でエスコートする機会はなく、音楽の中で妄想を広げているだけなんです。結婚する前は、会話を通じて相手の好みを知って、喜んでもらえるようにしていましたが。ただ、僕は察知するのが下手みたいで……。逆に皆さんに教えていただきたいくらいです(苦笑)。
実はお酒も飲めないですしね。音楽の中でだけプレイボーイでいられるんです。
──今後も音楽を通じて、プレイボーイぶりを響かせてくれるのを楽しみにしています。
横山:今回の制作で、今もっている自分の性能をフルで発揮しないと、後悔することを改めて思い知りました。「このくらいでいいか」と出し惜しみしても、次でモードが変わって使えないこともあるなって。
ショップで洋服を選んでいる際に店員さんから「長い目で見ればこちらが」と言われても、今「着たい」と思わなければ、その先も着る機会がないように。音楽に関しても、この瞬間に表現したいものを熱いうちに発信しないとダメですね。
いつ死んでもいい気持ちで、今日を悔いなく過ごす
──どんなふうに年齢を重ねたいですか?
横山:何年活動できるかわかりませんが、エヴァーグリーンなものばかり求めるのではなく、今しかできないことがあれば、それをグイグイと追求したいですね。目標に縛られるよりも、いつ死んでもいいぐらいの気持ちで毎日を悔いなく過ごしたい。そのほうが人生が楽しいじゃないですか。
──最後にLEON読者にメッセージをお願いします。
横山:カッコよさの究極ってチャーミングであることだと思います。何かに必死になって生きている人ってチャーミングですよね。このアルバムが、その魅力をさらに広げるツールになってくれたらうれしいですね。僕も皆さんに負けず、チャーミングに磨きをかけていきたいです。
1980年代より音楽活動を開始。1997年の春頃、横浜・本牧の伝説的スポット「イタリアンガーデン」にてクレイジーケンバンドを結成。「タイガー&ドラゴン」(2002年)を筆頭に、上質なポップ・ミュージックを量産する「東洋一のサウンド・マシーン」として音楽シーンに圧倒的な存在感を放っている。2022年9月〜『CRAZY KEN BAND TOUR 樹影 2022-2023 Presented by TATSUYA BUSSAN』を敢行。10月23日には中野サンプラザにて公演。
https://www.crazykenband.com
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