夏休みに実践!「自信ない子」が変わる凄い声かけ 親の意識と普段の行動で子どもの表情に変化

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とはいえ、人によっては、長年慣れ親しんだ「スゴイね! エライね!」に、どうしても頼ってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、「自分から掃除ができるなんて、かあちゃん、スゴイと思うな」「イヤなことでも最後までやり通せたなんて、とうちゃん、エライと思うぞ」など、「なぜスゴイと思うのか」「どういうところをエライと感じたのか」を具体的に伝えればOK。

コツは、「自分」を主語にして、評価もあくまで自分の意見・ひとつの価値観・個人の感じ方として言葉で表現すること。すると、さほどお子さんにプレッシャーにならずに、いいと思った気持ちが素直に伝わりやすくなるはずです。

ほめ方がわからなければ、本人に聞いてOK!

周りが見え始める年頃になると「大げさにスゴイね!とか言われるとなんかヤダ」なんて言い始めますが(うちの長男の話です)、そんな場合は「じゃあ、なんて言ってほしいの?」と、直接本人に聞いてみるのもテ。

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うちの長男の場合、「OK」「GJ (=Good Job)」などのシンプルで短い言葉やハイタッチ、親指で「いいね!」などのボディランゲージがいいんだそうです。

それと、思春期男子は特に、親のほめ言葉は不要でも、美味しいものならなんでも受け取りますからご褒美の「胃袋作戦」もあなどれませんね。

今回は自信を持たせる「ほめ方」について、いくつかピックアップしてみました。これらの声かけはあくまで、うちの子をベースにしたものです。親はみんな「うちの子専門家」。適宜ご家庭に合った形でアレンジしてみてください。

大場 美鈴 楽々かあさん

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おおば みすず

1975年生まれ。うちの子専門家(専業主婦)。美術系の大学を卒業後、出版社で医療雑誌の編集デザイナーとして勤務し退社。実父の介護とうつを経験後、結婚。3人の子宝に恵まれる。長男(小4)はASD+LD+ADHDで、通常学級在籍。次男(小2)、長女(年中)はいくつか凸凹特徴のあるグレーゾーン。2013年より、Facebookなどで管理人「楽々かあさん」として、育児の傍ら、発達障害育児に役立つ支援ツールの制作と、日々の子育てのアイデアをシェア・情報発信する個人活動を開始。「声かけ変換表」がネット上で約14万シェアを獲得するなど拡散し話題となり、雑誌「kodomoe」や「grape」「Spotlight」などのネットメディアに掲載多数。

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