DJ KOOさん「若い人に歩み寄らなくてもいい」 バラエティー番組で「スイッチが入った」瞬間
ミュージシャンとしてカッコ悪いじゃないですか。でも、ここで断ったら撮影が進まない。夜中2時過ぎにもかかわらず、裏にスタッフが50人くらい待っている。その様子を見て、「カッコつけてる場合じゃない」と吹っ切れた感じがしました。
バラエティー番組に出だした頃、よく「DJ KOOは音楽の仕事がなくなったのか」「仕事を選ばないんだな」なんて言われてたんです。でもそのとき、「いや、俺は仕事を選ぶよ。俺は選んでこれをやるよ」と思った。大勢のスタッフたちのすべての仕事がここに詰まっていると思ったら、もうローションまみれで思いっきり滑り台を滑って、壁を破って行きました。
仕事は自分1人でしているのではなく、いろんな人が真剣にそこに関わっている。そう思うと、カッコつけているのがカッコ悪いと思ったんです。
シンプルな自分になることが大事
――でも年齢を重ねれば重ねるほど、それまでと違ったことをすることに対して抵抗がある人も多いですよね。現に、KOOさんも「仕事を選ばないんだな」と言われてしまった。そんなふうに言われることが恥ずかしいと感じる人もいると思います。
DJ KOO:一生懸命いろんなことを考える方ほどそういうことが気になるのかもしれませんが、他人にどう思われるかではなく、シンプルな自分になるほうがいい。シンプルな自分になって発信したり、いろんな人と接する。他人に「こう見られたい」と思わなければ、接する人によって自分の態度を変えることもなくなります。
例えば、僕は現場に行くと全員に同じように挨拶をします。「今日は××の社長さんが来ています」と言われることもあるけど、偉い人だから特別ということはなく、みんなに挨拶する。そういう考えで周りを見ていくといいと思います。
(この記事の後編:DJ KOOさん、60歳過ぎてからも人生を楽しむ極意)
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